エアバンドのスクープ素材

TBSラジオこちら山中デスクです』(月曜20〜22時)を聞く。今夜は山中秀樹デスクのCX時代の上司、露木茂さんがゲスト。「放送では言えない現場の話」1970年(昭和45年)に発生した「よど号ハイジャック事件」での韓国金浦空港でのお話がとても面白かったです。

福岡から平壌行くと偽って犯人グループを乗せて着陸した韓国京城金浦空港。犯人グループはそこが目的地平壌では無く南鮮の金浦空港であることに気づきます。当時ケータイなんかない時代、フジテレビはソウル支局もない。衛星中継だってそう簡単に出来ない。そこへ単身乗り込むCXアナの露木さん。中継実況の手段は有線の固定電話、日本海を隔てた国際回線のみ。
その時のスクープ素材、金浦空港でのエアバンド傍受録音テープのオンエアはとても迫力がありました。エプロンのよど号コックピットの犯人グループ田宮高麿と管制塔の日本国運輸政務次官山村氏のやりとりです。なんでも現地ラジオ放送局のクルーが日本語が判らず英語で翻訳してあげることで交換条件成立、そのスクープが流れる受信機の前に立ち会えたのだとか。ふ〜む…

趣味のエアバンドリスナーとしてはとても興味深いお話です。でも当時の戒厳令下の韓国においてラジオ局がVHF-AM航空無線が聞ける受信設備があったのか?どんな受信機使ってたんだろう?技術さんのノイズ除去など素材加工もあったかもしれないけど、けっこうクリアな音声素材だったです。